ウェスタン・デジタル「WD Caviar Black WD1001FALS」古田雄介のアキバPickUp!:6月ラストの週末に備えて、アキバでは複数のショップが大がかりな特価品を用意している。3月に注目された500GバイトHDDの“7980円戦争”が再発し、6380円をつけるショップも。
●マザーが90%オフ!? 500GバイトHDDが最安値で6380円!?
今週の木曜日から、ウェスタン・デジタルの1TバイトHDD「WD Caviar Black WD1001FALS」が複数のショップで売られている。価格は2万円弱で、在庫はやや少数だ。WD1001FALSは3.5インチタイプのSerial ATA HDDだが、デュアルプロセッサを搭載しており、処理能力が大幅に向上しているのが特徴。同社によると、バッファ領域から各ディスク間の最大内部転送速度は145Mバイト/秒という。
土曜日から発売を開始するT-ZONE.PC DIY SHOPは「速いうえに大容量、そしてそこそこ安いのは強い武器ですね。好調に売れると思います……ただ、今週末はちょっとライバルが多いかも」と語る。
というのも、今週末(6月28日と29日)は、複数のショップで普通の週末以上に大胆な特価キャンペーンが開かれるのだ。その主役は大容量HDD。
例えばフェイス パーツ館とPC館は両日で計80名を対象に、500Gバイト以上の内蔵HDDを1000円引きする。ツートップも同様のキャンペーンを展開。単に1000円引きといっても、HDDの価格が元から下がっているため、フェイス パーツ館では「最安値で6380円で買えると思います」という状態だ。
ほかにも、T-ZONE.PC DIY SHOPは土日各日70台限定で、日立の500GバイトHDD「Deskstar P7K500 HDP725050GLA360」を6980円で販売。TSUKUMO eX.も、ウェスタン・デジタルの1TバイトHDD「Caviar GP WD10EACS-D6B0」を30台限定1万4580円で、640Gバイトの「Caviar SE16 WD6400AAKS」を同じく30台限定8580円で放出する。
大容量HDDの値下がりが激しくなった3月には、500GバイトHDDの“ナナキュッパ戦争”が起きた。その後、値下がりペースが落ち着いていたが、一時的にせよ、ここに来てさらに大幅な特価競争が行われることになったわけだ。
そこにはしたたかな理由があると、某ショップの店員さんがこっそり明かしてくれた。「6月末といえば、国内メーカーや代理店の決算が集中する時期。少しでも販売実績を上げるために在庫を安く放出したり、不良在庫を一掃することがあるわけです」。さらにほかのショップでは「今回はGPUの切り替わりも重なっているため、旧世代のグラフィックスカードが、いくつかのメーカーの在庫一掃対象となっているらしいです」という話も聞いた。
上記の理由がすべてではないだろうが、HDD以外でもお得な特価品がそろっているのも事実。週末の特価情報をざっと見る限りでは、T-ZONE.PC DIY SHOPが28日にCore 2 Duo E8400を10台限定1万5800円で販売。また、同日19時からほぼ新品のTYAN製マザーボードをジャンク品扱いで放出する。「モノによっては90%以上安いですよ」とのこと。
ほかのショップでも、景気のいいキャンペーンが開かれる可能性は普段よりかなり高いはず。「そろそろパーツを買おうかな」と考えているなら、今週末のアキバは狙いめだ。
●直径40センチファンをゆらゆら回すATXケースが現れる!
6月後半になると、冷却パーツとともに冷却に配慮したPCケースの新製品も目立つようになる。特に今週は個性派ケースがいくつも登場している。
最もインパクトがあったのは、AeroCoolのミドルタワーケース「V-Touch Pro」だ。サイドパネルに直径40センチのファンを搭載しており、400rpmという低速でゆらゆらと風を取り込む。ノイズの公称値はわずか12デシベルで、実際に動作中に耳を近づけてもほぼ無音に近い。TSUKUMO eX.は「PC用としては最大のファンですね。ケースの上下端まで羽が回っていますから、さすがにこれ以上の大きさは難しいでしょう。ファンの大きさでいえば、完全に扇風機です」と語る。
電源は非搭載で、4基の5インチベイと、6基の3.5インチベイ(うちシャドウベイ5基)を備える。価格は1万1480円。
TSKUMO eX.では、V-Touch Proのとなりに「Hi-Tech 7A」も並んでいた。こちらはフロントに搭載したファンコントローラーの液晶パネルが、最大の特徴。液晶パネルは5インチベイ2段分の大きさで、ケース内にあるファンの位置を図解で表示しており、直感的に操作できる。「ビジュアル重視の人に注目されていますね。サイズパネルは透明アクリルのため、光モノパーツを搭載しても楽しいですよ」(TSUKUMO eX.)とのこと。電源は非搭載で、7基の5インチベイのうち1基を3.5インチベイとして使用できる。また、HDD用マウンタを3セット付属する。
最後に、複数のショップでヒットを期待されているアビーのミドルタワーケース「EM4B-BK/S」を紹介したい。シャーシを頑丈なスチールで作り、フロントのみアルミ製カバーを採用したスタイリッシュなモデルだ。4基の5インチベイと5基の3.5インチベイ(うちシャドウベイ4基)を備える。電源は非搭載。
ある店員さんは「アビーは電源を感謝価格で売ることがありますが、ケースは常に高価なんですよ。それがEM4B-BK/Sは2万円以下と、同社にしては安い。作りも文句ありませんし、今までアビー製ケースに手を出さなかった人にも売れそうです」と期待を寄せていた(関連記事→阿部さん)。
●各ショップが口をそろえる今週一番売れたカードは「間違いなくRADEON HD 4850!」
グラフィックスカードの新製品ラッシュが続くなか、各ショップで最も好調に売れているのが、先週末に登場した「RADEON HD4850」搭載カードだった。ツートップ秋葉原本店は「低価格なうえに従来のハイエンドに対抗できそうな性能を備えているので、評判は上々ですね。GeForce系に押され気味だったこれまでから、一気に盛り返す勢いです」と語る。
今週は、ギガバイトやASUSTeKなどの人気メーカー製グラフィックスカードも登場し、各ショップの在庫も順調に増えている。それでも、現在最も売れているのは、Sapphire製の「HD4850 512M」だという。BLESS秋葉原本店は「まだどのメーカーもリファレンスデザインのままですから、ハードウェアに違いはありません。そうなると、比較的値頃なイメージのあるSapphireが売れますね」と語っている。
なお、RADEON HD 4850の上位モデルである「RADEON HD 4870」を搭載したカードが今週木曜日にごく少数出回ったものの、即日完売してしまった。入荷したパソコンショップ・アークは「並行輸入のSapphire製でした。国内正規版は7月上旬という話ですね」と話している。
ちなみに、T-ZONE.PC DIY SHOPやフェイス パーツ館は土曜日からの販売を予定している。これらが国内正規品であるかは不明だ。
●今度は流通主体の限定版――Vista SP1限定パックが九十九電機とユニットコムから
6月28日から、DSP版「Windows Vista Ultimate SP1」にさまざまなグッズをセットにした九十九電機の「ウィンドウズ ビスタBOX」が発売される。TSUKUMO eX.での価格はFDDとのセットで2万4980円。ウィンドウズ ビスタBOXはツクモ全店で200台の限定パックで、グ○コふうのパッケージに「Wireless Notebook Optical Mouse 4000」や超小型折りたたみ傘などを付属している。
また、ツートップ秋葉原本店やフェイス各店など、ユニットコム系列のショップでもVista Ultimate SP1の限定パックが販売されている。名称は「WindowsVista ULTIMATE SP1 UNITCOMプレミアムパック」で、各店FDDとのセットで2万7980円となる。全店で計300個の限定パッケージだ。Wireless Notebook Optical Mouse 4000」などを同梱するほか、Xbox 360や24型液晶ディスプレイが当たるスピードくじを付けているのが特徴。
ツートップ秋葉原本店は「よほど好評でしたらまたやりますけど、今は単発のつもりです。300分の1の確率で景品が当たるので、宝くじを買うより狙いめですよ」と語る。
これら流通主体の限定版パックの登場に、別のショップの店員さんは「いままでのVista限定パックは、私たちショップ側に不評を買っていましたからね。じゃあ、そっちの意見を出してよってことで、実現した製品じゃないかな。ウチは小さいのであまり関係ないですけど」と推測していた。
また一部では、これらVista限定パックの登場時期がWindows XPの販売終了と近いことから、「ショップ側もVistaに本腰入れろという、マイクロソフトからのメッセージでは?」との憶測も聞いた。しかし、Windows XPのリテール版とOEM版は確かに6月30日以降販売されなくなるものの、DSP版は従来どおり店頭に並び続ける。このため、関連性は薄そうだ。
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