iPhoneOS3.0から実装されたアプリ内課金をいち早く導入した人気パズルゲーム「ENIGMO」。ユーザーはAppStoreに遷移することなく追加ステージをアプリ内で購入することができる。
iPhone3GSの発売で1年ぶりの活況を迎えているiPhone市場だが、iPhone向けのアプリケーションを開発するディベロッパーの多くはiPhone3GSの発売よりも、つい先日リリースされたiPhoneOS3.0で実装されたアプリ内課金の仕組みに注目している。
OS3.0より以前のiPhoneOS2.21まではiPhoneアプリの課金方法に選択肢はなく、全てのアプリが完全な”売り切り”の形を取る決まりになっていたため、ディベロッパーはサーバー通信を必要とするような維持費のかかるアプリケーションや、莫大なコストをかけて開発する大作ゲーム等の開発に着手しにくい環境となっていた。
しかし、先日リリースされたiPhoneOS3.0からはアプリ内課金が開放され、より自由なアプリケーションの販売戦略をとることが可能となったのだ。
これにより国内のケータイアプリで主流となっている月額課金やゲームの導入部だけを無料で提供し、続きを遊ぶ場合に追加で課金することが可能となり、維持費のかかるネットワークゲームや継続課金を行う大作ゲーム等の開発障壁が一気に低くなったかっこうだ。
更に、アプリ開発ディベロッパーの追い風となる要因がもう一つある。それはアプリケーション内での広告ビジネスだ。既に世界規模でiPhoneアプリ内の広告プラットフォームを展開し大成功を収めているAdMob社に続き、あのグーグルまでもが携帯アプリ内へのAdSense広告対応を進めているのだ。
iPhone向けアプリケーションの販売で成果を挙げるのは決して簡単ではないが、有料アプリに比べて格段にダウンロード数が伸びやすい無料アプリでは、1ヶ月で十万件以上のダウンロードを実現することは比較的ハードルが低い。いままでは有料アプリのプロモーション素材として考えられてきた無料アプリだが、アプリ内に広告を掲載することによってダウンロード数と同等のユニークユーザーを持つ広告媒体として機能することになるのだ。
上記の要因により、今後は誰もが知っているような大作ゲームがiPhone向けアプリとして続々とリリースされるかもしれない。同時にiPhoneのアプリケーションプラットホームがPSPやNintendoDS等の携帯ゲーム機にとって脅威となってくるであろろう。












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